いつも晴れの日ではない

 久しぶりに雨が降っています。通勤時にこんなに濡れたのは久しぶりでした。こういう日は気が滅入りがちになります。南国育ちの私が初めて極寒の東北を旅行した時に、灰色のどんよりとした空をみて驚いたことがあります。天候のことを考えるとき、自分は良い環境で育ってきたのだなと思うことがあります。

 数年前に体調を崩し、これ以上崩さないため仕事のペースを減らしています。このやり方が良いのか悪いのか定かではありませんが、少なくとも、急に悪化しているようには思えません。ただ、体力が続かず、その点を考えると以前のように仕事ができる状況でないのは明らかです。現状を変えることなく、自分のペースで行うことを心がけております。普段の生活の中では、急激に悪化していないかどうかだけしっかりと確認している毎日です。

 活気のあることや威勢のいいこと、強気なことを、体調が良いときに語るのは楽しいのですが、その反面があることを、意識して生きていくこと、それは、語りつくされたことではありますが、徳川家康公の「人の世は重い荷物を」の言葉を思い出すことでも自覚しています。世間で目にするイキのいい発言の裏には、真逆の状態を抱えているに違いないと、想像することは大切であり、自分の状況も常にそのようなものと考え、騒がず、謙虚に生きていくことの大切さを考えたりなどしております。


 ゼレンスキー氏とトランプ大統領との会談が世間を驚かせていますが、ふと、日本が無条件降伏をした際のことを思い出しました。様々な見方が、この戦争にはありましたが、唯一言えるのは、当時日本人は堪え難きを耐え、敗戦を受け入れたという事実です。また、敗戦国でありながら、連合国の努力のかいもあり、戦後80年の現在、今や世界に誇るべき日本になっている事実です。大局的な視点で物事を進めるのは、本当に大変なことなのだなと、思ったりなどしております。

 今日はこれから雪が降るようです。