nihon-syu

 

 年末に入り、諸雑務が増えて自分のやりたいことができていない今日この頃です。もともと税理士になるつもりなど全くなかった私でしたから、年末年始の「業界でいう繁忙期」を過ごす際には、開業して24年経った今でも、一種の気合めいたものが必要となっている気がします。重い腰です。
 昔は年末調整から確定申告、そして3月決算の時期に至るまで、例えば会計ソフトメーカーが「陣中見舞い」なるものを持参したり、税務署では、栄養ドリンクが配られたりなどあって、職員の労苦に対して気を使わなければならない大変な時期であったことは間違いありませんでした(今もそうかも知れませんが)。ただ昨今は、繁忙期の時期を平準化して、繁忙期でなかった時期もそれなりに忙しくなってきていて、昔ほど今の時期に業務が集中しているわけではありません。それでも、年末年始のこの時期になると「えいっ」と自分に言い聞かせているのは、いったい何が原因なのかと考えています。古くからの習慣が染みついているのか、寒いこの時期に仕事するのが嫌なのか、そもそも税理士の仕事をすること自体に興味がなくなってきているのか、はたまた、なりたくてなった税理士ではなかったことが原因なのか、答えは出ていません。

 10年位前に、このまま事務所を拡大して業界のために尽力する方向を目指すのか、もっと広い視野で日本全体のことを考え動くのか考えたのですが、私の答えは後者でした。当時、日本が大きく変革する雰囲気が明らかに感じられたことから、こちらを志向しました。
 苦しくて苦しくてへとへとの毎日でしたが、それでも、田舎から単身東京にでてきた自分を、こんなところから世の中を見ることができるような環境に置かせていただいたのは、本当に本当にありがたいことだったと感じています。

 ただ多くの方に申し上げたいのは、やはりこのような世界は命がけの場所であることから、かなりのリスクとの引き換えであることは言うまでもありません。休む時はきちんと休み(引くときは引き)体調を整えてから再度上り始める「勇気」が必要であると痛感しております。

 日本の酒造りがユネスコの無形文化遺産に登録との話を耳にしました。米子で経験した利き酒があまりにも美味しくて、それから日本酒が大好きになりました。以前同業者の先輩で日本酒がお好きな方がおり、ぬる燗や冷、冷酒の説明をよくされていましたが、最近その気持ちがわかるようになってきました。水分を多くとれなくなった年齢になったこともあるのでしょうが、日本人にはコメの遺伝子が組み込まれていて、そもそもお酒は体に対して親和的であることがいいのかもしれません。インバウンドの観光客が日本で飲む日本酒を好んでいることからも、いいお酒をしっかりと海外輸出して、日本の文化を残していってほしいものだと思います。

 隣国中国が、南鳥島沖で、レアアースの採掘を開始するとの報道を耳にしました。お膝もとであるわが日本は、手をこまねいて状況を見ているだけなのでしょうか。まさかそんなことはないと思いますが、早めに対処しないと、かつての尖閣やサンゴ礁の乱獲と同様の状況が起きると思います。彼らは多分、環境破壊など全く考慮せず、大規模に乱獲をすることは想像に難くありません。

 まだまだ、日本を大きな視点で見ていかなければならない日が続きそうです。

 がんばれ日本!