台湾海峡封鎖リスク

 

 東京の暑い毎日が始まりました。当家では、夏専用の冷え冷えシーツやまくらカバー、タオルケットを使い始めました。そのうえで、長そでのパジャマに、エアコンをつけて寝るようにしています。最近のエアコンは機能をうまく使うと、以前より冷えがこたえなくなったので安心です。
 昨年も猛暑で、すべてのくたくたになったポロシャツを廃棄したため、新調しました。せめてもの救いが、多分、クールビズのころからでしょうか、ネクタイやスーツなどといった服装を強要されない世の中になったことです。

 最近つらつら思うのは、かつてその優秀さのあまり、力を封印された方々が、再び世の中から必要とされて、日の目をみることができる時代になってきたことです。権力争いの中、思い切り力をそがれたということは、それだけその優秀さを警戒されたからであって、その人は、かなり優秀であったことを、考え直してみなければならないと思います。
 「もういいじゃないか、禊は終わった」という意見を耳にするようになりました。これは、禊が終わったということを理由とし、何かを変えてほしいという期待の表れであることを決して忘れてはならず、変えることができなかった場合、また同様のことが起こりえます。

 油断してはいけない。

 日本国の優秀さは、大陸と異なり、死者に鞭打つ国民性ではなく、みそぎのイベントを行えば、敗者復活が残されている社会であるということです。
 復活の機会を得た方は、油断することなく、かつての自信を取り戻して、堂々とやるべきことをやるだけだと思います。

 中国が、沖ノ鳥島の日本の大陸棚内に、ブイを設置したとのことです。やはり行ってきました。繰り返し言い続ければならないのですが、この国は、このような国家なのです。何もしなければ、次は採掘のための施設を建設し始めることでしょう。東シナ海のガス田のように、やはり、日本は静観したままで終わってしまうのでしょうか。くれてやればよいなどという発言があった結果、竹島は実効支配されていて、友好国である韓国との領土問題は、いまだ残ったままです。

 西に北に、3つの強大な独裁専制国家が隣接する日本。この地政学的リスクを、本気で懸念している方々は、知る限りにおいて、身近な知人等に多くいます。彼らが、観艦式や、富士山麓の演習をこれから見に行くんだと、喜び勇んで語る様を見ると、日本国民の世論が、正しく世間に反映されているか、疑問に思ってしまいます。
 このような話をすると、戦前の軍国主義に回帰する、などという観念論で反対する意見が噴出しそうですが、そうではない。そんな彼らは、戦前の軍国主義について、自分なりに調査し、結論を出したうえで、反対意見を出しているのかと、本気で心配してしまいます。
 国民は日本に対して、強いものを求めているのであって、それは国を愛することからでてくる自然な感情であり、自国への誇りの表れに過ぎません。

 

 ところで鳥取城の兵糧攻めについての調査は、暑さのため中断しております。近々、負け戦と分かった時点でなぜ降伏することができなかったのか、その背景と、城主や側近の心境等を調べたいと考えております。

 秀吉公は、高見の見物と洒落込んで、日夜宴会等を行い、心理的に追い込んでいったと言われています。

 そのうち兵糧が尽き、場内では人同士の共食いが行われ、誰が敵か味方かわからない惨状となりました。

 こうなることは、それまでに行われた、いくつかの秀吉公による城攻めでわかっていたと思われます。ただ、ここまで何もしないでいたとなると、それができなかった大きな理由があったのか、あるいは、武人として自分の誉れを守ることを第一とし、本来最も、守らなければならなかった城兵や領民を、自らの誉のために犠牲にしたのか、どちらかではなかったのかと思います。
 これはあくまでも想像の域の話ですし、城主は、地元民に慕われていたとの話もありますので、誇り高き鳥取の方々のことを考えると、軽々なことは言えないことを申し上げておきたいと思います。繰り返しますが、鳥取の方々を批判する気はさらさらありません。鳥取県の歴史を調べてみると、この地が日本において、古代より歴史深く、大いに栄えた美しく、伝統ある地であることを知った上での、門外漢による、勝手な憶測にすぎません。

 城攻めというと、兵糧攻めではありませんでしたが、小田原城攻めがありました。この戦は「小田原評定」と揶揄されることが多いですが、氏康公が残した名城の力を過信し、秀吉公の力を侮った結果だと、私は考えております。
 小田原は好きな地の一つであり、よくかまぼこを買いに出かけていますし、近くには箱根があります。魚の美味しい、風光明媚な地で、かつてこんな大いくさがあったなど、思いもよりません。

 両方に言えることは、城にこもってしまって、時代の変化をなかなか理解できなかったことではないかと思います。

 
 いずれにしても、台湾海峡については、これからもしっかりと注目していきたいと思います。