東芝不正会計事件

 

 そろそろ梅雨入りする時期になりました。

 自宅のはなみずきに、うっすらとうどん粉病がでていました。毎年この時期、雨が降った後快晴になると、急にうどん粉が広がります。防塵マスクとゴーグル、長そでのシャツ等の完全防備で、うどん粉病に立ちむかう私の姿は、きっと奇異に思われているかもしれないと感じながら、なるべく早く済ませたい、そんな農薬散布作業となっております。

 随分前、東芝で粉飾決算が起き、社会問題となりました。結果上場廃止となって、今、どのような会社になっているのか、私も含め多くの人たちは知りません。聞くところでは大きな派閥争いが背景にあったということでしたが、まさか世界の東芝が、こんなことになるとは夢にも思わなかったです。内部を知る方が当時、「起こるべくして起きた」と言っていたことが記憶に新しいのですが。

 派閥争いはどのような組織にも起こることなのですが、私はこのような場所には近づかないことを原則としています。双方からどのように利用されるかわからないからであり、何より、当事者でない私の課題ではないからです。このようなことが頻繁に起きるであろう、大手企業の中で生き抜いてきた人たちは、本当に大変だろうと思うと同時に、たくましいものだと感じます。中小零細の税理士業だけしか経験ない私には、とても対処できることではありません。

 若い人たちの派閥争いは起きにくいものではないかと思います。多くは、ある程度の年齢を超えて起きることから、長年の恨みが積もり積もってのことなのかも知れません。また、若いうちの争いは「撃ち方やめー」を言ってくれる人もいますし、それを言われるとやめることができる立場だからなのだと思います。

 日本国内の大手企業に勤務する社員が、相変わらず高給で引き抜かれていることを耳にしましたが、派閥争いによる結果として、日本の国力が落ちていくことを、周辺のライバル国は小気味よく思っていることでしょう。

 襟を正して、何が大切であるかを考えながら、日々過ごしたいものだと思います。
 そして、何より大切なのは、自分の課題でないことには関与せず、つき合わされないことかもしれません。

 気分を変えて、新たな気持ちでスタートしたいと、東芝の社員たちは思っていたに違いありません。