いい連休でした
昨日は雨が降りましたが、連休中はおおむね好天で、「東京で一番美しい(と私が長年感じている)5月」を気持ちよく過ごすことができました。ハナミズキとつつじの開花は、だいたい今の時期なのですが、今年は、なぜだか、少し早かったような気がします。桜の開花も早く、散るのもあっという間だった印象でした。過ごしやすい春だったため深掘りしていませんが、事実はどうだったのでしょう。
最近、日本のインバウンド景気について盛んに報道がなされています。随分前に書きましたが、当時これ以上の観光客はやめてほしいと感じたレベルの訪日数になってきているようで、コロナ禍の頃がうその様です。大変ありがたい話ですが、観光業に尽力されている方々のご苦労は、大変なものだと思っております。
事務所のある代々木で、(特に)お昼に、観光客を見ない日はないというくらい、欧米人の観光客を頻繁に見かけます。そういえば、近所の明治神宮で「受け継がれし明治のドレス」展覧会をやっていたようで、前半は終わってもう見ることはできないのですが、後半は見に行こうと思っています。このようなものに、夢のようなものを感じるのは、私だけでしょうか。
昨日は「日本の一番長い日」を自宅で鑑賞しました。大変心に残りました。
明治から戦後までの日本は、今とは比較にならない大変な激動の時代だったわけで、それは世界中そうだったわけなのですが、「世界の」歴史を考えると、今、ウクライナ戦争が起きており、中国の覇権主義は相変わらずなのですが、とはいえ、戦後は、世界大戦も行われることなく、奇跡的に平和だったのではないかと考えたりなどしています。
よく考えてみると植民地の時代は、人が人を強制的に搾取支配する時代だったわけで、そんな時代が長続きするわけがありません。大きな視点で見るとわかることです。より身近な普段の生活の中でも、それを意識し、謙抑的に、謙虚に過ごしていかなければならないことは、言うまでもありません。ありがたやありがたや。
ただ、日本人が日本人独特の「おもてなし」の精神をもち、ある種自己犠牲というほどの謙譲を美徳とする気風があるのは、島国という閉鎖的かつ厳格な封建社会の中で、平和に生きていくため、必然とされて培われたものだったのではないかと考えたりなどしています。普段意識していませんが、やはり日本の特異性として、この精神性をとらえる必要がありそうです。
このような気風は、国家が常に形を変え、戦が頻繁に起こっていた海外諸国にはなかったことであり、日本人の観光業を考えるとき、常に頭に入れておかなければならないことだと思います。彼らがもつ、独自性とか個性とか、それに根差した他人への配慮とは、根本が異なるようです。
同調圧力など、(日本人ほど)ないことは、コロナ下で経験しています。
「観光税」は歓迎すべきものです。海外の観光地では、より高額で導入されています。なぜ、日本人は自ら日本を「安く」売ろうとするのかと、心の底から残念に思います。
この点については世界標準であって良いと思います。日本人独自の勝手な自己満足なのかもしれず、それではビジネスは長続きしないと思います。
なによりその自己犠牲的な負担は、日本人の低所得へとつながっていくのですから。