世相

 
 

 日の入りの時間に、春の到来を感じる今日この頃です。日中の寒さもそれほどきつくはなくなりました。

 自宅の最寄り駅で、高架化の工事が進行中です。丁寧に時間をかけて工事をしている様子に安心感を覚えると同時に、人手不足や資材不足など頭に浮かんでしまう、そんな自分に齢を感じたりなどしています。

 今の住所に引っ越して13年たちます。練馬に住んでいたよりも長くすんでいる、ということは、東京に住んで、一番長くここに住んでいることになります。地方出身だからこんなことを感じているのかも知れないと思いながら、世の中には、仕事の都合で転居を繰り返している人など大勢いますので、あえて書くようなことではないのかも知れない。こんな事を考えている自分に、また齢を感じています。

 そんな13年で初めての光景を、通勤電車内で目にしました。60代中ばの男性と、70歳くらいの男性でしょうか、出口付近でたったまま、約10分くらい、互いにマナーの悪さを口にし、つかみ合い、言い合っていました。もう少し若かったら、殴り合いになっていたかもしれない。


 私の隣に座っていた大学生風の男性が、さっと席を立ち、隣の車両に移りました。
 ほとんどの人たちは、早朝だったからでしょうか「我関せず」でしたが。

 若い人たちは、こういう大人を見て育っていくのか。

 私は何をしていたかというと、彼らの頭上にある車内監視カメラにどんな感じで映っているだろうと、ぼんやり考えていました。


 今の通勤電車をとても気に入っていたので、残念です。