中国の様子2

 

 ここのところ体調を崩しております。初めての経験ですが、口の中は口内炎だらけで、大きな潰瘍が複数できており、食事するのに苦労するほどです。15年くらい前、当時活躍されていた経営者の方が、随時口内炎に悩まされていたことを思い出しました。会話を聞くのも辛くなるほどの状態となっております。

 中国政府のGDP成長率について、毎年5%超を維持しているのを見て、むしろ共産党政府にとってマイナスイメージになると思っているのは私だけでしょうか。もっとも、彼らは既に、過去の統計値に改ざんがあったことは認めているのですが、相変わらず同じような数字を公表してくるのには、習近平氏に対し忖度があるということ以外に、やはりそのような国民性を持っているのではないかと考えてしまいます。事大主義の国ですから。
 以前も書きましたが、自由主義社会で行われているように、普通に当たり前のことをやれば、こちらも話を聞こうと、正座して落ち着いて接しなければならない気になるのです。まともな対応をされる方が、こちら側としてはむしろ大変だということなのですが。
 今、彼らに付き合わされることは、お互いが幸せになれない道を模索していることになるのかも知れません。

 旧日本軍が、上海事変などで暴走し、日中戦争が本格化していったことを考えると、現在の中国共産党が、将来、同様のことを起こさないとも限りません。当時、日本国内は、不況や反乱などが発生し穏やかでなかったのです。現在の中国の経済崩壊、頻繁に起きているデモ、軍備拡張などを考えると、台湾進攻こそが、国(共産党政権)を救う唯一の方法だと信じて疑わない一部の勢力が(いれば)、それを現実化させようとしないとは限りません。

 「専守防衛」をなくすと、軍備拡張競争になると考える識者の意見があることを承知しております。しかし、このような意見を目にするたび、日本人は、かつて国際感覚を失い、国際連盟を脱退した当時のことを考えてしまいます。憲法9条の順守や専守防衛こそが、平和への唯一の道であるといまだ錯覚し、現在の国際感覚から、またもやかけ離れた状態に陥っているのではないかと心配になっております。


 中国から発せられる言葉で「騒ぐな」をよく耳にします。あまり日本人同士では使われない言葉のように思えます。彼らのなかでは、意見を言うことが「騒ぐ」ということになる文化なのでしょうか。この言葉にどんな意味があるのでしょう。騒がないことで日本の国益が侵されないなら問題ないのかも知れません。しかしこの30年を見ると、彼らと仲良くやった結果、経済発展しましたが、そもそも国有であった土地は国民に対し高値で売られ、売却収入は収支の見込みがたたない国内インフラの整備や治水工事、巨大都市開発などに費やされました。軍備拡張され周辺諸国と摩擦が絶えません。企業のノウハウは盗まれ、社員は逮捕され解放されません。これらの状況から日本を含む欧米諸国は続々と中国から撤退しています。


 中国と長年の付き合いがあり精通している方々は、交流を深め、この状況を改善できるのか、私は現在の中国国家体制下では困難ではないかと思います。国際情勢を見ると、繰り返しますが、世界中の国々の多くが中国に疑念を抱き、大挙して撤退中です。

 しかし頑張っていただきたいものです。
 将来世代のために。