中国経済崩壊15
昨日は快晴でした。「雲一つない晴天」を確認するため、何度も空を見上げましたが、全く雲を見つけることができないほど、良い天気で、風もなく、穏やかな週末となりました。
米中首脳会談が行われました。多くの専門家のコメントを目にしましたが、私の感想としては、中国側の臨席者の弱気な感じと、米側の「油断しない」様子が印象的でした。中国側の困っている感じが、映像からみて取れました。
親中的な報道もありました。習近平氏に同情的な番組もありました。バイデン大統領が、習近平氏が若いころアメリカにホームステイしていた時の写真をスマホで見せるシーンがありました。習近平氏は、信心深く、中国の発展を心から望んでいるが、立場上、共産党を否定することができないから、とする、同情的な番組も目にしました。彼の行っている汚職撲滅、バブル不動産防止、の政策は正論です。これらからは、彼の行動を正当化できるような、彼には望みがあるような感覚になります。しかしながら、その裏にあるのは、彼にあるのは、中国の歴代皇帝や、毛沢東以来の歴史的国家元首であるとする事大主義的発想で、覇権主義を進め、周辺諸国との紛争を常に起こし、軍備増強し、中国が米国と世界を二分する時代に入ったことを認識するよう日本に強制する、二面性です。
この国は、まだ、時代錯誤中なのです。
遅れている。
バイデン大統領が「信頼する、しかし検証する」と発しました。米国は、中国を疎外しない、しかし、検証はする。競争には付き合うが、容赦しないということだと思いました。
私も今後、自分の生き方にこの言葉を生かしていきたいと、心から思いました。
心に残るいい言葉でした。
日本においては、処理水問題について、専門家同士で協議を開始すると決まったことが一歩前進だとされる意見もありましたが、思い出すのは、東シナ海での中間線にあるガス田の勝手な開発です。この件は、当初は、お互いに協議を進める、という話ではなかったのでしょうか。進んでいるかどうかは、今後の進展次第です。
今回の件で、日本国内に、安心感など醸成されるとたまったものではありません。この国の歴史は覇権主義であり、もう書くのも飽き飽きしますが、チベット侵略や、南シナ海の90%を自国の領海と主張していることを見ればそれは明らかです。絶えず、日本の立場を明らかにし、国際社会で連携し、この国が、世界の真のリーダーとなりたいのなら現状では問題が多すぎる、他国ではなく、自国の統治に注力しなさい、と言い続けなければならない。
敵を知り己を知れば百戦危うからずなどといったリアリズムの専門書が、古くから残されている国。歴代の王朝は滅ぼされ、新しい王朝ができるを繰り返してきた国。
日本とは、歴史も文化も、国民性も全く違うから油断するなとする、元中国大使館の高官が出版された本を、20年ほど前によみました。15年ほど前、日本中が中国バブルに沸き、日本の製造業が、中国に移転し、廃業し、などが盛んにおこなわれました。税理士の業界でも、領収書等の会計資料を送り、安い人件費で記帳代行する法人が中国に多く設立されました。これによって、日本の国内産業の一部が衰退しました。世界中が、中国に巻き込まれ同様のことが起きたのです。
中国バブルがはじけて、初めて、世界中が、この国の真の危うさに気が付いたのだと思います。
そういえば、投資商品における、中国国債の比率が増えつつあるようです。内容はよく知りませんが、イギリス系のファンドらしいのですが、投資商品というのは、上昇、下降側面において、儲けられるように組むことができます(からなのか?)。このファンド会社は、信頼できるとされているもので、日本政府も投資していると聞きました。しかし、大丈夫なのかという意見がありました。
リーマンショックのころ、ある政府高官のセミナーで「日本はほとんど投資していないので、影響を受けることはほとんどない」とする意見を聞きました。安心していましたが、結果は見ての通りでした。
中国バブル崩壊のあと、日本バブルがきて、また、崩壊 など、たまったものではありません。
信頼する、しかし検証する。
頑張れ日本!