石原慎太郎さんについて
故石原慎太郎さんについて様々な報道がされています。お会いしたことも直に拝見したこともありませんが、圧倒的な存在感と都知事時代に東京がどんどん良くなっていったことが印象に残っています。
人には様々な側面があります。煩悩は全ての人がもつ本質であり、人は一生これと付き合い悩み苦しんで生きていかなければならない宿命にあります。
煩悩などまるでないような綺麗事だけの世の中は、閉塞感が強く窮屈で、不思議な事件が多発したりして、圧迫されたエネルギーが行き場を失い、最終的には、地政学的に不安定な国家関係にまで進んでいくような気がします。
彼が発言したインパクトのある言葉には、受け入れられないものもありました。しかしそれを堂々と発言する強さに、内容はともかく、それがなかなかできない私たちは引かれていた。
また彼の発言に引かれたのは、人の本質を言い当てたものだったからかも知れません。人は理想を志向し動くものですが、一方で現実との軋轢は避けられないものです。彼の語る理想と現実に嘘偽りはなく、この両方を上手に発信する能力は天才的だったと思います。
さらに彼は知識人でかつ戦争体験者であるからこそ知る、現実に裏うちされた説得力も持ち備えていました。
ロシアがウクライナに侵攻を開始しました。
定食屋で若い人たちが不安気味に会話していました。
遠い国の話と考えるような感覚でいいのでしょうか。
良い機会なのでもう少し深掘りしてみることにします。