いらち
世界恐慌やスペイン風邪を経験した人で、その体験を語れる方はどれくらいいるのでしょうか。コロナがこれら以来の深刻な出来事ならば、その対応の是非について云々言えるのは、後世の歴史家ではないかと思ったりしています。100年単位の出来事ですから。
コメンテーターが話す内容の強弱が、よく変わる事に気がつきます。しかし、それは当然な事であって、経済と病の両立を柔軟な対応で目指しているわけですから。常に的確な回答など用意できるはずはありません。いや全てが的確な回答と言えるのかも知れません。
緊急時ですから、いろいろな事に驚かず、毎日を過ごす事が必要かと思います。
お客様の中にも、混乱されている方がおられます。はっきりと、繰り返し、今の状況を伝えて、税理士がこの状況下で対応できる事は限られていることを伝えると、気がつかれるのですが。
難しいものです。こんな小さな税理士事務所ですら、対応が批判される事がありますから、国レベルになると尚更でしょう。
みんな、まだ、「いらち」なのです。
弊社は、来月も週休3日制を継続します。また、テレワークの頻度を多少減らしますが、それでも、事務所の稼働率を100%に戻しはしません。揺り戻しの影響は通常大きく、次回の緊急事態宣言時には、再度、大きな揺り戻しが来るのでしょうから。
新しい生活様式に対応中だと言えるのかも知れません。
休暇についてはこれまでの自粛疲れを癒す程度に留め、近場での旅行等を楽しみたいと思います。
そういえば、持続化給付金等の申請が混んでいるのは、本当に困っている人が多いことが一番の理由でしょうが、蓄えがあり、そこまで困っていなくても、助成金がいきなり打ち止めになることを怖れて、早めに申請をしている人もいます。
予算が十分に確保されていて、打ち止めがないことを明確に示すことが必要かも知れません。
せっかく歴史的な規模の経済対策を行っているのに。こんな事を、小さな小さな税理士事務所が、一個人の予想として、話さなけばならない現状です。
深刻にならず、笑って過ごすしかありません。
まだまだ続きます。