お蕎麦屋さん
今日は所用で練馬に行きました。帰りに駅前の蕎麦屋にふらりと入り、ミニ天丼セットを頼みました。初めての店でしたが、久しぶりに美味しいお蕎麦を食べることができ、大変満足しました。おかみさんたちのオペレーションもスムーズでした。
若い頃、東京によくあるこのような蕎麦屋さんの会計担当をしていたことがありましたが、東京の駅前に古くからあるいわゆる地元の蕎麦屋さんは、そのレベルが一定以上を超えていると、結構いい商売になる、大儲けはできないが、着実に利益をプールしていける魅力的な商売である事を知りました。
近年、そんな地元のお蕎麦さんの数が減っているのではないかと感じます。代々木にはかつて代々木庵という名店がありましたが、数年前に閉店しました。代々木の明治通り沿いの名店もいつのまにか規模を縮小したと思っていたら、昨年閉店していました。その後これらに匹敵する味のお蕎麦屋さんは、代々木にはできていません。
朝早くから夜遅くまで働かなければならない大変な仕事ですから、開業するにはハードルが高いのでしょうか。江戸といえばお蕎麦がすぐに思い浮かぶ蕎麦好きの私は残念でなりません。
ラーメン屋を志して頑張る体力があるなら、なぜ蕎麦屋をやらないのかと思います。ラーメン屋が肉食系の商売なら蕎麦屋は草食系、そんな分けかたが通用するなら単なるイメージの問題なのかも知れません。ラーメン屋と違い、なんとなく蕎麦屋には家族的な雰囲気があります。あるいはラーメン屋の方が開業しやすいと思うのか、はたまたラーメン開業のコンサルタントビジネスやラーメン専門誌の影響なのか、いずれにしても理由はよくわかりませんが、蕎麦屋は決してラーメン屋に引けをとらないいい商売ではないかと思っているのは、私だけなのでしょうか。いや、まだ夕方6時過ぎだというのに今日のお蕎麦屋さんの混みようからすると、単に皆、商売上の魅力に気がついていないだけかも知れません。
練馬には先日もいいお蕎麦さんがあることを知りました。ひょっとして練馬は蕎麦屋の名店が多いのか、もう少し調べてみる価値がありそうです。
いい一日でした。