変化

 
 
 先日、急に大きな飛蚊症が出て、目の中に縦に光が走って治まらず驚き、すぐに眼科に行きました。緑内障の傾向もあり、定期的に眼科検診は受けていたのですが、コロナ禍でご無沙汰だったこともあり、とうとう悪化したかと覚悟を決めましたが、結果は硝子体後部剥離でした。細かいことを書くのは控えますが、近年、体に様々な変化がおき、齢を感じる一方で、ここまで本当に頑張ってきたからなあと、自分を褒める機会にしております。


 戸籍謄本の広域交付を受けるため渋谷区役所に行ってきました。建て替わったことは聞いていましたが、こんなに綺麗で都会的なものに変わっていたことに驚きました。サービスも丁寧で良かったです。2019年1月に建て替わったらしいのですが、年末から徐々にコロナがはじまりましたので、知らなかったのは、まあ仕方がありません。

 介護でたまに訪れていた鹿児島市役所の方に、この数年なじみがあったのは皮肉なことだと思います。鹿児島市役所は歴史ある建物で、古さと新しさが混在しています。待合室の長椅子が、ガムテープで補修され使われているのをみて、安心感を覚えたのは「身びいき」からなのでしょうか。

 政治資金の問題が世間をにぎわせています。始まったころ、TVである若い方が「お金がかかるのは構わないから、何でそんなお金がかかるのか教えてほしい」と話されてましたが、これが現代の若者の大半の考えなのだろうと感じました。
 きちんとしたルールの上で、白黒はっきりさせる、なら守ります、そんな教育を受けてきた彼らと、つぎはぎだらけだった税法典(のみならず法分野すべて)を、多くの法学者がきれいにし、訴訟が起きないことを求めてきた(財源不足から)この20年ほどを重ねると、変化の理由がはっきりとみて取れます。若い人たちの価値観を作ってきたのは、そんな私たち上の世代なのです。

 政治の世界だけ「アンタッチャブル」であることが許されることは、今後なくなってくるという意見は傾聴に値すべきものだと考えます。これまでの慣習や考え方を変えるのは本当にきついことなのでしょうが、時代の変化と受け入れていく「勇気」が今、求められているのではないかと、私は考えております。

 でも、鹿児島市役所や山形屋などの、歴史的建造物は、きれいにリニューアルして、現存させていただきたいものです。私は古い渋谷区役所の建物も、とても好きでしたから少し悲しい。

 何が正しくて何が間違っているかなど、「美味しんぼ」が、今はハザードだらけで地上波では放映できないと言われていることからわかるように、時代に応じて変わるものです。美味しんぼなんて、私が社会人になった頃の漫画ですから、まだ30年くらいしか経っていない。とんかつ大王などの名作ははっきりと覚えていて、海原雄山の態度も、昔はこんな人大勢いたことから、読んでいて違和感はありません(むろん嫌ですが)。

 日本は明らかに、変化してきております。