中国経済崩壊6

 野村HD傘下の社員が、中国で旅行中に拘束されたとのこと。またかと思いました。
 今の中国は、旅行であれビジネスであれ、渡航するのは危ない状況になっているのかもしれません。というのは、習近平の周辺にいる、以前の共産党が良かったから彼を排除したいと思っている人間を、彼は警戒し粛清に入っている、ということのようだからです。

 中国大陸では、長い歴史を見ると、それまでの功臣が、建国ののち警戒され、粛清されたケースは多々あります。


 これまでだと、中国において「だれだれを知っている」という、ビジネスにとってメリットだった事が、今は、かなりリスクになっている可能性があることを、知っておかなければならないようです。

 ちなみに中国は「面子」の国であり「だれだれを知っている」ことが重視される反面、その「だれだれ」は自分のメンツが潰されることを、かなり嫌うようです。

 例えば、自分のところにあいさつに来た人が、他の人にもあいさつにいった とか、提携していたが、合わないと言って別の企業と提携した、などということに対して「俺の顔を潰しやがって、みくびるな」と、激怒するような国だと聞きました。 

 およそ、普通の日本人には理解できない感覚です(日本人でも極めてまれにそんな人はいますが)。

 この嫉妬深い文化が影響しているのかも知れません。

 面子と言うのは、体面、体裁の事です。自分が立派だと評価されている 形 が崩される事が嫌という文化は、リアリズムではなく、正にハリボテ、見せかけ の文化なのかも知れません。無論全てがそうとは限らないのでしょうが、都合の悪いことを隠したり、なかったことにしたり、例えば事故が多発している高速鉄道についても、事故後の処理は、すぐに生存者見込みなしとし捜索を打ち切ったりするのは、この一例かも知れません。

 


 そして中国は密告社会であり、密告に対する報奨金制度があるようです。日本人が中国に行き、警官でも、一般市民であっても、彼らに何らかの不信感を持たれたら、密告され、拘束される恐れがあるということのようです。やはりこんな危険な国、渡航しないにこしたことはありません。以前のように海外に対し、来て下さいと門戸を開き、投資を呼びかけたところで、こんな危険なところに、大切な日本の社員を行かせたいと思う経営者の人がいるのでしょうか。